調査・評価事業

令和4年度調査・評価事業-調査概要

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 調査・評価事業者である、株式会社ニッセイ基礎研究所は、良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業の「仕組みの開発・周知・性能維持向上事業」の各取組等を踏まえ、住宅ストックの維持向上・評価・流通・金融等の一体的な仕組みの調査・普及等に係る次の総合的な検討を行いました。
 令和4年度は、主に次の事業を実施しました。


令和4年度調査・評価事業

1 |進捗状況の把握

(1)評価委員会資料作成
  • 2022年5月24日(火)開催の、良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業評価委員会の資料として、2022年度応募団体の提案書の概要を示した資料等を作成し、当日説明を行った。なお、資料作成に伴い、過年度採択団体については、過年度事業の進捗状況についてヒアリングを行い、資料に反映した。
  • また、調査・評価事業者として、今後の事業のフォローアップ等について報告を行った。
(2)ヒアリング等による横断的な調査分析・検討の実施
①団体ヒアリングの実施
  • 2022年度、良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業で新規採択した団体について、ヒアリングを実施し、2021年度までの成果及び提案内容を把握した。
  • 事前に「ヒアリング調書」を作成し、対象団体に提示した上で、これに則してヒアリングを実施した。
②中間報告の提出
  • 中間報告書の様式を作成し、2022年度に良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業で新たに採択され交付決定を受けた団体を対象に、中間報告書の提出を求めた。提出された中間報告書の内容を確認し、必要に応じて団体に問合せ等を行い、開発の経過を確認した。
(3)各協議会等の提出する仕組の完成報告書の整理分析
①仕組みの完成報告書の確認
  • 良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業仕組みの完成報告書の様式を作成するとともに、団体が国土交通省住宅局住宅生産課に提出した仕組みの完成報告書の内容を確認し、必要に応じて不明点の確認、修正点や提出必要資料の指摘などを行った。
②事業報告書の確認
  • 2022年度に良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業に新規採択した団体のうち、仕組みの完成報告書を提出した団体以外について、事業報告書の提出を求め、年度末における事業の進捗状況を確認した。
  • その上で、過年度採択の経過や事業内容との比較分析を行い、事業の内容を評価した。

2 |事例分析

(1)住宅ストックの維持向上に繋がる先進事例の収集分析
  • 民間事業者の、住宅ストックの維持向上に繋がる先進的な取り組み事例について収集し、取り組み内容を把握し、本事業を適用することでさらに住宅ストックの維持向上につながる可能性について分析を行った。
(2)先導型事業、普及型事業の分析(取り組み項⽬毎の課題と今後の⽅向性)
  • 2022年度良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業で採択した事業について、採択団体ヒアリング、仕組の完成報告書、事業報告書の分析を通じて、先導型事業、普及型事業のそれぞれについて、仕組みの内容や実施体制、普及方法等を取り組み項目毎に把握し、どのような先導性、普及可能性が認められるのか分析した。
(3)新たな金融の仕組みの検討
  • 2021年度の既存住宅の質の向上に寄与する住宅金融手法に引き続き、良質化した住宅取得を促す住宅ローン商品案を検討した。

3 |情報提供と相談対応

(1)各協議会等の仕組み等の開発状況等の進捗管理、助言
①進捗状況管理データベース管理運用
  • 2021年度に構築した良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業進捗状況管理データベースを基に、仕組みの完成報告書を中心に、個別の団体情報や開発した内容を検索し、抽出結果の団体リストを保存できるように開発した。
②問い合わせ・助言対応
  • 採択団体からの問い合わせ、助言などについては、メール、電話等を通じて随時対応した。
  • 今年度、専用ウェブサイトを通じた一般からの問い合わせ等は無かった。
(2)事業成果の取りまとめ及び周知・普及
①来年度事業のプロモーション(シンポジウムに代わる情報提供)
  • 新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、国土交通省住宅局住宅生産課住宅瑕疵担保対策室と協議の上、予定していたシンポジウムの開催を見送った。あわせて代替する情報提供方法を協議し、住宅の良質化において取り組んでいる事業者にヒアリングし、本事業の概要を紹介するとともに事業者の要望を把握した。住宅の良質化を促進するため、来年度以降はより多くの事業者から応募するよう広く周知することとした。
②取組事例集の作成
  • 今年度新たに仕組みを完成した3団体のうち1団体、および昨年度事例集作成に至らなかった3団体について、事例フォームを作成し、事例集データを更新した。しがし、事業期間末まで残された期間が短かったため、専用ウェブサイトの取組事例集に追加するには至らなかった。
③専用ウェブサイトの更新と運営
  • 専用ウェブサイトについては、引き続き保守管理、運用を行った。

4 |実施経過

次表に実施経過を示す。

図表1 実施経過

事業項目 実施期間
1 取組状況の把握  
(1)評価委員会資料作成 2022年4⽉18⽇(⽉)~5⽉24⽇(⽕)
(2)ヒアリング等による横断的な調査分析・検討の実施 2022年5⽉30⽇(⽉)~10⽉7⽇(⾦)
①団体ヒアリングの実施 2022年6⽉29⽇(⽔)~7⽉29⽇(⾦)
②中間報告の提出 2022年8⽉24⽇(⽔)依頼状送付
10⽉11⽇(⽕)提出締め切り
(3)各協議会等の提出する仕組の完成報告書の整理分析  
①仕組みの完成報告書の確認 提出があり次第随時確認
②事業報告書の確認 2023年1⽉11⽇(⽔)依頼
2023年2⽉10⽇(⾦)提出締め切り
2 事例分析  
(1)住宅ストックの維持向上に繋がる先進事例の収集分析 2022年8⽉1⽇(⽉)~2023年2⽉6⽇(⽉)
(2)先導型事業、普及型事業の分析
(取り組み項⽬毎の課題と今後の⽅向性)
2022年2⽉10⽇(⾦)~3⽉17⽇(⾦)
(3)新たな金融の仕組みの検討 2022年9⽉5⽇(⽉)~2023年2⽉3⽇(⾦)
3 情報提供と相談対応  
(1)各協議会等の仕組み等の開発状況等の進捗管理、助言 随時実施
①進捗状況管理データベース管理運用 2022年8⽉1⽇(⽉)~2023年3⽉17⽇(⾦)
②問い合わせ・助言対応 随時実施
(2)事業成果の取りまとめ及び周知・普及  
①取組事例集の作成 2022年10⽉31⽇(⽉)~2023年3⽉17⽇(⾦)
②来年度事業のプロモーション(シンポジウムに代わる情報提供) 2022年11⽉10⽇(⽊)~2023年1⽉11⽇(⽔)
③専用ウェブサイトの更新と運営 2022年4⽉1⽇(⾦)~2023年3⽉31⽇(⾦)