調査・評価事業

令和3年度調査・評価事業-調査概要

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 調査・評価事業者である、株式会社ニッセイ基礎研究所は、良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業の「仕組みの開発・周知・性能維持向上事業」の各取組等を踏まえ、住宅ストックの維持向上・評価・流通・金融等の一体的な仕組みの調査・普及等に係る次の総合的な検討を行いました。
 令和3年度は、主に次の事業を実施しました。


令和3年度調査・評価事業

1 |進捗状況の把握

(1)評価委員会資料作成
  • 2021年5月28日(金)開催の、良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業評価委員会の資料として、2021年度応募団体の提案書の概要を示した資料等を作成し、当日説明を行った。なお、資料作成に伴い、過年度採択団体については、過年度事業の進捗状況についてヒアリングを行い、資料に反映した。
  • また、調査・評価事業者として、今後の事業のフォローアップ等について報告を行った。
(2)ヒアリング等による横断的な調査分析・検討の実施
①団体ヒアリングの実施
  • 2021年度、良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業で新規採択した団体について、ヒアリングを実施し、2020年度までの成果及び提案内容を把握した。
  • 事前に「ヒアリング調書」を作成し、対象団体に提示した上で、これに則してヒアリングを実施した。
②中間報告の提出
  • 中間報告書の様式を作成し、2021年度に良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業で新たに採択され交付決定を受けた団体を対象に、中間報告書の提出を求めた。提出された中間報告書の内容を確認し、必要に応じて団体に問合せ等を行い、開発の経過を確認した。
(3)各協議会等の提出する仕組の完成報告書の整理分析
①仕組みの完成報告書の確認
  • 良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業仕組みの完成報告書の様式を作成するとともに、団体が国土交通省住宅局住宅生産課に提出した仕組みの完成報告書の内容を確認し、必要に応じて不明点の確認、修正点や提出必要資料の指摘などを行った。
②事業報告書の確認
  • 2021年度に良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業に新規採択した団体のうち、仕組みの完成報告書を提出した団体以外について、事業報告書の提出を求め、年度末における事業の進捗状況を確認した。
  • その上で、過年度採択の経過や事業内容との比較分析を行い、事業の内容を評価した。

2 |事例分析

(1)性能維持向上実施状況の把握による普及要件等の分析
  • 過年度に良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業に採択し、仕組みの開発が完了している団体を対象にアンケート調査を実施し、この間の試行(性能維持向上)の実施状況について把握し、性能維持向上(試行)を実施する上での課題、実施している団体の特徴などの分析を行い、開発した仕組みを普及させるための要件等について整理した。
(2)先導型事業、普及型事業の分析(取り組み項目毎の課題と今後の方向性)
  • 2021年度良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業で採択した事業について、上記団体ヒアリング、仕組の完成報告書、事業報告書の分析を通じて、先導型事業、普及型事業のそれぞれについて、仕組みの内容や実施体制、普及方法等を取り組み項目毎に把握し、どのような先導性、普及可能性が認められるのか分析した。
(3)新たな金融の仕組みの検討
  • 2020年度の良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業総合的検討事業において実施した金融機関ヒアリングを踏まえて、特に既存住宅の質の向上に寄与する住宅金融について、住宅金融支援機構や国土交通省住宅局総務課住宅金融室との意見交換を含めて検討を行った。

3 |情報提供と相談対応

(1)各協議会等の仕組み等の開発状況等の進捗管理、助言
①進捗状況管理データベース管理運用
  • 2020年度に構築した良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業進捗状況管理データベースに、新たに提出された提案書、中間報告書、事務事業者から受領した過年度の仕組の完成報告書などについて、紙情報をデータ化するなどして追加搭載した。
②問い合わせ・助言対応
  • 採択団体からの問い合わせ、助言などについては、メール、電話等を通じて随時対応した。
  • 今年度、専用ウェブサイトを通じた一般からの問い合わせ等は無かった。
(2)事業成果の取りまとめ及び周知・普及
①団体紹介ページの制作(シンポジウムに代わる情報提供)
  • 新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、国土交通省住宅局住宅生産課住宅瑕疵担保対策室と協議の上、予定していたシンポジウムの開催を見送った。あわせて代替する情報提供方法を協議し、各団体のウェブサイトや取り組み紹介動画の一覧ページを制作し、広く一般消費者にも周知することとした。
②取組事例集の作成
  • 今年度新たに仕組みを完成した1団体について、完成承認から事業期間末まで残された期間が短かったため、専用ウェブサイトの取組事例集に追加するには至らなかったが、追加に必要な情報提供について団体に働きかけている。
③専用ウェブサイトの更新と運営
  • 専用ウェブサイトについては、引き続き保守管理、運用を行った。

4 |実施経過

次表に実施経過を示す。

図表1 実施経過

事業項目 実施期間
1 取組状況の把握  
(1)評価委員会資料作成 2021年4月27日(火)~5月28日(金)
(2)ヒアリング等による横断的な調査分析・検討の実施 2021年5月31日(月)~10月29日(金)
①団体ヒアリングの実施 2021年7月8日(木)~9月6日(火)
②中間報告の提出 2021年9月30日(木)依頼状送付
10月15日(金)提出締め切り
(3)各協議会等の提出する仕組の完成報告書の整理分析  
①仕組みの完成報告書の確認 提出があり次第随時確認
②事業報告書の確認 2021年12月27日(月)依頼、
2022年2月10日(木)提出締め切り
2 事例分析  
(1)性能維持向上実施状況の把握による普及要件等の分析 2021年7月8日(木)~2022年3月14日(月)
(2)先導型事業、普及型事業の分析
(取り組み項目毎の課題と今後の方向性)
2022年2月11日(金)~3月18日(金)
(3)新たな金融の仕組みの検討 2021年6月24日(木)~2022年2月9日(水)
3 情報提供と相談対応  
(1)各協議会等の仕組み等の開発状況等の進捗管理、助言  
①進捗状況管理データベース管理運用 2021年5月31日(月)~2022年3月18日(金)
②問い合わせ・助言対応 随時実施
(2)事業成果の取りまとめ及び周知・普及  
①取組事例集の作成 2022年3月14日(月)~3月24日(木)
②団体紹介ページの制作(シンポジウムに代わる情報提供) 2022年1月7日(金)~3月24日(木)
③専用ウェブサイトの更新と運営 2022年1月25日(月)~3月31日(水)